こんばんは。テリーです。
先日、「ビッグな企画を予定している」と書きましたが、今日は、その予告を兼ねての記事です。
私の懇意な友人の1人である英国人スピリチュアル アーティストのLizzy Forrester(リジー・フォーレスター)さんが来年5月に来日し、セッションを提供してくださることになりました。
詳しくは、年明けに改めて私のウエブサイトでご案内しますので、今しばらくお待ちいただきますが、その前に、彼女のエビデンシャルアート(スピリチュアルアーティストが、亡くなって霊界の住人となられた方と繋がって描く絵)にまつわる興味深いエピソードを皆様にご紹介したいと思います。
実は、これからお話しする出来事については、私も偶然その現場にいたので、今でも鮮明に覚えています。
ここから先は、彼女自身の文書を和訳して、皆さんにお伝えしますね。
2016年10月、私は研修生の一員として、AFC(アーサー・フィンドレー・カレッジ)にいました。
ある日の朝、マシュー・スミスが講師を務めるクラスでのこと。
2人ずつペアになってワークをすることになったのですが、生徒数が奇数だったため私は相棒が得られず、単独でスピリットアートを描くことになりました。
窓際のお気に入りのスポットに陣取ってスケッチブックを開き、エネルギー感じながら自由にパステルを持った手を動かします。
だけど、いまひとつ気が乗らないというか、なんとなくピンと来ません。
思わず、そのページをビリっと引きちぎり、描きかけの絵を破って、屑かごに突っ込んでしまいました。
気をとり直して、もう一度。
深呼吸をして、自分自身のエネルギーを整えて・・・
あぁ、ダメ! また同じ。
2枚目の絵も破いて屑かごに捨ててしまいました。
いったい どうしたんだろ・・・?
描きかけの絵を破って捨てるなんて、今までこんなことしたことないのに・・・
そう思うと余計に集中できなくて、なんだかイライラしてきます。
が、その時です。
とてもとても微細なエネルギーですが、自分のエネルギーの感覚ではないことがハッキリ分かるものを感じ始めました。
それは、弾むように元気で、感情的な昂りを感じます。
このエネルギー、すごく若い!
これって、もしかしたら子供?!
私はまたパステルを手にとって、スケッチブックの新しいページを開き、手が動くがままに任せました。
いかにも幼い少女らしい、丸くふっくらした顔。
ミディアムブラウンの髪。
素直そうな目。
何か言いたげな唇。
どんどん、少女が現れて来ます。
途中、マシューが側にきて、休憩時間になったことを教えてくれましたが、私はそれどころではありません。
「マシュー、今は話しかけないで、放っておいて!」
先生にそんな口をきくなんて・・・!
今でもそのことを思い返すと、穴があったら入りたい気分です。
でも、その時は、その絵を描きあげなくてはという、一種の強迫観念と言ってもいいくらいの、ものすごくパワフルな霊的エネルギーに対応するだけで精一杯でした。
その絵を描きながら私に伝わってきたこと・・・
幼い少女。
7歳だと言ってる。
名前は… えっ、何?
もう一度言ってちょうだい。
エリ・・・ エィリ・・・ エリナ・・・かしら?
それは、英語圏ではあまり聞き慣れない響きの名前でした。
亡くなったのはつい最近。
ほんの数週間前。
突然の死。
交通事故。
そして、繰り返し聞こえる「マミー、マミー」という幼い声。
マミー(お母さん)に何か伝えたいのね?
「マミー、泣かないで。私、大丈夫だよ。痛くなんかないよ。だから、お願い、泣かないで!」
私はそれで彼女の意図を理解しました。
この少女が突然の事故で亡くなったことで、母親が耐え難い心痛のさなかにいること。
そして、事故の悲惨さがあまりにも記憶に鮮明で、我が子が苦痛に苛まれているのではないかという恐怖にも似た絶望感に母親は苦しんでいる。
そのことを、この少女は知っていて、母親をとても心配している。
私は、少女が伝えてくれたことを、スケッチの下に書き添えました。
やがて休み時間が終わり、皆んながクラスに戻ってきました。
マシューは、私の絵が描き上がったのを見て、もう怒鳴られる心配はないと思ったのでしょうか、ホッとしている様子。
そして、私の絵を見た瞬間に、全てを理解したようでした。
エビデンシャルアートですから、次に必要なのは、この少女が誰なのか、誰とコミュニケートしたくて私にアクセスしてきたのかを探ることです。
まずはマシューが、クラス全員に絵を見せて、心当たりを訊いてくれましたが、残念ながら、首を縦に振る人はいませんでした。
「リジー、その絵と自分の名前、それから『マシューのクラスにいるから心当たりのある人は声をかけてください』と書いた紙を添えて、ダイニングルームの前のテーブルに置いておくといいよ」
と、マシューからのアドバイス。
「そうね、あそこなら絶対に誰の目にもとまる!」
そう、AFCには必ず皆んなが毎日利用するダイニングルームがあって、その前の廊下の一角に大きなテーブルがあるのです。
私は、次の休憩時間になるのを待ち兼ねて、マシューのアドバイス通りに、絵とメモをテーブルに置きました。
その翌日、一人の青年が私のところにやって来ました。
フィンランドから来ていて、この絵の少女を知っていると言います。
彼の従姉が、少女の母親に当たるのだと。
少女の名前は、エリシナ。
フィンランドの名前です。
2週間前、母親の友達との外出中に、交通事故で亡くなっていました。
スピリチュアルアーティストとしては、私の絵が、どれほどその少女に似ているのかも気になるところです。
それを尋ねると、青年は頷いて、
「うん、よく似てるよ。そう言えば、確か母親のFacebookに写真が載ってるはずだけど、見る?」
と、彼はスマホを操作して、エリシナの写真を見せてくれました。
その時の写真がこれです。
絵とメッセージは、その青年を通じて母親の元へと届けられたはずです。
おさな心に、母親が悲しみに暮れているのを見かねていた少女エリシナ。
愛する娘を失った悲しみが消えることはなくても、痛みも苦しみもない世界に今は暮らしていることが母親に伝われば、きっと心も安らぐはず。
そして、母親へのメッセージを伝えたエリシナも、霊界できっと心穏やかに暮らしているだろうと思います。
さて、いかがでしたか?
先にも言ったように、私もその時AFCのリジーと同じクラスにいたので、一部始終を知っているのですが、このエリシナの絵から感じられるエネルギーは、幼い少女のものとは思えないほどパワフルだったことが今でも忘れられません。
悲しみにくれる母親を見ているのが、エリシナにとってどれだけ辛いことだったのか・・・
その切実な思いを、誰が見ても容易に感じ取れる、それはそれは愛に溢れたパワフルなエネルギーに満ちた絵でした。
ミディアムは、通常、言葉で交信を行いますが、スピリチュアルアーティストのリジーは、こうして絵を描いて、視覚的にも霊界からの情報を伝えることができる女性です。
5月には、個人セッションや、この絵のようなエビデンシャルアートのデモンストレーション(公開霊視)、そして体験ワークショップも行いますので、どうぞ皆さま、楽しみになさっていてください!